2021-1-23
タンタル等の金属アレルギー対応の難素材微細加工
はじめまして。ナムテクノの永屋です。
今年の4月からナムテクノに入社いたしました。
現在は、営業と加工技術の両方を修行中です。
今後とも、よろしくお願い致します。
本日は金属アレルギーに対応した金属の加工についてお伝えしていきます。
今回このテーマでブログを書いた理由は、
金属アレルギーに対応した金属は「レアメタル」と呼ばれ加工が難しく、加工方法によってはできないこともあります。
しかし、このような金属でも弊社のワイヤーカット放電加工・細穴放電加工なら簡単に加工ができるため、加工依頼が増えている金属の一つです!
レアメタルの加工でお困りの方に、弊社の加工技術を知っていただけたら幸いです。
金属アレルギーは世界で最も多いアレルギーで、日本人の10人に1人はいると言われているほど身近なアレルギーです。
金属が汗や体液で溶かされて、金属の原子がイオン化して飛び出し、皮膚や粘膜のタンパク質と結合し新しいタンパク質が作られます。体はこの新しいタンパク質に異物として免疫細胞が過剰に反応することでアレルギー症状が引き起こされます。
今まで大丈夫だったのに、突然体質が変わってアレルギーになる方もいらっしゃるそうです。
ただ金属だからといって全ての金属がダメなのではなく、アレルギーになりやすい金属となりにくい金属があります。
アレルギーを引き起こしやすい金属は、水銀、ニッケル、クロム、コバルト、すず、パラジウムなどがあります。
これらの金属は汗などで溶けやすくイオン化しやすいためアレルギーを引き起こしやすくなります。
ニッケルはステンレスなど多くの製品で使われていたり、安価なため安いアクセサリーに多く使われています。
反対にアレルギーを引き起こしにくい金属もあります。
チタン、ジルコニウム、ニオブ、ハフニウムの4つは金属アレルギーの心配が限りなく低く、タンタルは金属アレルギーにならない安全な金属素材です。このような金属をレアメタルと呼ばれます。
・強度が高い金属
・熱に強い 融解温度は約1668度
・耐食性が高い 錆びにくい
・軽い 鉄の2/3 銅の1/2
・強度が高い金属
・熱に強い 融解温度は約1852度
・耐食性が高い 錆びにくい
・粘り気が強い
・強度が高い金属
・熱に強い 融解温度は約2477度
・耐食性が高い 錆びにくい
・粘り気が強い
・強度が高い金属
・熱に強い 融解温度は約2222度
・粘り気が強い
・熱に強い 融解温度は約2996度
・耐食性が高い 錆びにくい
・粘り気が強い
タンタルは、特に王水にも溶けないため、金属アレルギーの原因にはなりません。
しかし金属アレルギー反応を起こしにくい金属は良いことばかりではありません。
このようなレアメタルは、強度が高い、粘り気が強いなど、切削加工やドリル加工、プレス成形や溶接での加工が難しいなど、どんな加工方法でもできるわけではありません。
例えば、メタルフリーの商品が必要なリング加工の場合
材料の仕入れも弊社で行います。
金属が手に入らなくてお困りの方でも安心してご依頼ください。もちろん材料支給でも対応します。
その他にも加工の特性を生かして、高精度な穴加工、ピン角に近い加工、極細のスリット加工、複雑な形状の加工、極薄素材の加工など、高精度の加工にも対応しております。
ナムテクノなら、チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタルなどの加工が難しい素材であっても、ワイヤーカット放電加工や細穴放電加工で他の金属と変わらずに加工が可能です。
金属アレルギー対応の金属というと、指輪やピアス、ネックレスなどのアクセサリーに良く使われるイメージですが、ペースメーカーなどの医療機器、インプラントや詰め物などの歯科材料にも使われるようになってきました。
弊社では、アクセサリーの下加工から医療機器金属の加工まで幅広い分野でご依頼いただいております。
チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタルなどのレアメタルの加工実績も多くございますので、安心してナムテクノにお任せください!
今年の4月からナムテクノに入社いたしました。
現在は、営業と加工技術の両方を修行中です。
今後とも、よろしくお願い致します。
本日は金属アレルギーに対応した金属の加工についてお伝えしていきます。
今回このテーマでブログを書いた理由は、
金属アレルギーに対応した金属は「レアメタル」と呼ばれ加工が難しく、加工方法によってはできないこともあります。
しかし、このような金属でも弊社のワイヤーカット放電加工・細穴放電加工なら簡単に加工ができるため、加工依頼が増えている金属の一つです!
レアメタルの加工でお困りの方に、弊社の加工技術を知っていただけたら幸いです。
目次
金属アレルギーとは?
金属アレルギーは世界で最も多いアレルギーで、日本人の10人に1人はいると言われているほど身近なアレルギーです。
金属が汗や体液で溶かされて、金属の原子がイオン化して飛び出し、皮膚や粘膜のタンパク質と結合し新しいタンパク質が作られます。体はこの新しいタンパク質に異物として免疫細胞が過剰に反応することでアレルギー症状が引き起こされます。
今まで大丈夫だったのに、突然体質が変わってアレルギーになる方もいらっしゃるそうです。
ただ金属だからといって全ての金属がダメなのではなく、アレルギーになりやすい金属となりにくい金属があります。
金属アレルギーになりやすい金属は?
アレルギーを引き起こしやすい金属は、水銀、ニッケル、クロム、コバルト、すず、パラジウムなどがあります。
これらの金属は汗などで溶けやすくイオン化しやすいためアレルギーを引き起こしやすくなります。
ニッケルはステンレスなど多くの製品で使われていたり、安価なため安いアクセサリーに多く使われています。
金属アレルギーに対応した金属の種類と特徴
反対にアレルギーを引き起こしにくい金属もあります。
チタン、ジルコニウム、ニオブ、ハフニウムの4つは金属アレルギーの心配が限りなく低く、タンタルは金属アレルギーにならない安全な金属素材です。このような金属をレアメタルと呼ばれます。
<チタン>
・強度が高い金属
・熱に強い 融解温度は約1668度
・耐食性が高い 錆びにくい
・軽い 鉄の2/3 銅の1/2
<ジルコニウム Zr>
・強度が高い金属
・熱に強い 融解温度は約1852度
・耐食性が高い 錆びにくい
・粘り気が強い
<ニオブ Nb>
・強度が高い金属
・熱に強い 融解温度は約2477度
・耐食性が高い 錆びにくい
・粘り気が強い
<ハフニウム Hf>
・強度が高い金属
・熱に強い 融解温度は約2222度
・粘り気が強い
<タンタル>
・熱に強い 融解温度は約2996度
・耐食性が高い 錆びにくい
・粘り気が強い
タンタルは、特に王水にも溶けないため、金属アレルギーの原因にはなりません。
しかし金属アレルギー反応を起こしにくい金属は良いことばかりではありません。
このようなレアメタルは、強度が高い、粘り気が強いなど、切削加工やドリル加工、プレス成形や溶接での加工が難しいなど、どんな加工方法でもできるわけではありません。
ナムテクノがチタン、ジルコニウム、ニオブ、ハフニウム、タンタルなどの加工で選ばれる理由
理由1:電気を通す素材であればどんなに硬くても、柔らかく粘り気があっても加工することができます
切削加工やドリル加工では困難な素材もワイヤーカット放電加工・細穴放電加工なら可能です。理由2:技術力で、材料を無駄にしません
切断幅が非常に小さいため、素材を削る量を最小限に抑えることができます。切削やドリル加工に比べて材料を無駄なく使用することができ、経済的です。理由3:提案力により、材料を無駄にしません
メタルフリーの金属は大変高価であるため、少しでも素材を活用できることを考えてご提案します。例えば、メタルフリーの商品が必要なリング加工の場合
材料の仕入れも弊社で行います。
金属が手に入らなくてお困りの方でも安心してご依頼ください。もちろん材料支給でも対応します。
理由4:素材が変形しない
素材への負担やひずみが少ないため、加工による圧力で素材が変形したり、ゆがんだりすることはありません。理由5:バリ・カエリが出来ない
加工後の素材がとても綺麗なため加工後の処理労力が少なくてすみます。その他にも加工の特性を生かして、高精度な穴加工、ピン角に近い加工、極細のスリット加工、複雑な形状の加工、極薄素材の加工など、高精度の加工にも対応しております。
ナムテクノなら、チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタルなどの加工が難しい素材であっても、ワイヤーカット放電加工や細穴放電加工で他の金属と変わらずに加工が可能です。
まとめ
今回は、金属アレルギーに対応した金属の加工についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?金属アレルギー対応の金属というと、指輪やピアス、ネックレスなどのアクセサリーに良く使われるイメージですが、ペースメーカーなどの医療機器、インプラントや詰め物などの歯科材料にも使われるようになってきました。
弊社では、アクセサリーの下加工から医療機器金属の加工まで幅広い分野でご依頼いただいております。
チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタルなどのレアメタルの加工実績も多くございますので、安心してナムテクノにお任せください!