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ナムテクノ
2019-9-27

ワイヤーカット放電加工による微細なスリット加工

こんにちは!ナムテクノのワイヤー放電加工歴29年の髙木です。

ワイヤーカット放電加工の魅力をお伝えしていくことで、

皆様のお力になれることがあればと思っております。

本日は、最近注文が増えている「スリット加工」についてお伝えします!

 

弊社では最近、工学系や医療系(高額医療機器)の方から注文が多くあります。

その一つとして、スリット(線を入れる)加工をしたいというお問い合わせがあります。

特に弊社への多い注文としては金属の厚み0.5mm 〜1mm 、スリット幅0.05mmの様な微細加工です。

 

しかし注文して下さったお客様にヒアリングしてみると

下記のような要因で今までスリット加工を諦めていた方がいらっしゃることも分かりました。

・加工したいけど金属の厚みが薄すぎる

・スリット幅が細すぎて加工不可能

・バリやカエリができると困る

などです。

しかしワイヤーカット放電加工によるスリット加工なら、

この様な要因で諦めていた加工もできる可能性があります!

 

1、なぜワイヤー放電加工によるスリット加工が良いのか?

金属にスリット加工をするためには、

ワイヤーカット放電加工、レーザー加工、マシニングによる切削加工など様々な加工方法があります。

それぞれ得意なこと、不得意なことがありますが、

ワイヤーカット放電加工の特徴は

1、電気を通す素材であればどんなに硬くても、逆に柔らかく粘り気があっても加工することができます。

2、どんなに薄い金属(5mm〜)でも加工することができます。

(※技術や機械の種類によって異なります)

放電加工は、ワイヤー電極から放電することで素材を加工するため

ワイヤーと素材が直接触れることがありません。

そのため加工による圧力で素材の変形やひずみ、

レーザーなどの他の加工でできるバリ・カエリも出来ません。

02mmの極細のワイヤー電極を使用すれば、0.025mmの極細のスリット加工が可能です。

(※技術や機械によって加工出来る会社が限られます)

 

この様にワイヤーカット放電加工は高精度なスリット加工をしたい場合には適していると言えるでしょう。

 

2、ナムテクノのスリット加工技術

ナムテクノが扱うワイヤー電極は0.02mm、0.03mm、0.05mm、0.07mm、0.1mm、0.2mm、0.25mmの種類があります。

中でもワイヤー線径0.02mmによる加工は、他社に負けない加工です。

このワイヤー電極の加工なら

・スリットの最小幅は0.025mm

・金属の最小の厚みは0.5mm

の微細加工が可能です。

この技術は単に機械や0.02mmの極細の電極があればできるのではなく、長年の経験が必要で、私の腕の見せどころでもあります!!

もちろんワイヤー線径が太いものを使用すれば、スリット幅が広い加工可能です。

 

これまで加工したことがある金属は

スチール(SKD-11・SK3・SS400・S45C・SCM・HPM)
ステンレス (SUS303・SUS304・SUS430・SUS440・SUS316・SUS420)
アルミ (A5052・A2017)
銅 (銅・ベリリュウム・リンセイ銅、タフピッチ銅、銅タン)
超硬 などです。

 

また弊社では高融点金属である

タングステン、タンタル、モリブデン、チタン、セラミックス(電導性)、ジルコニウム、ニオブ

などの難素材も加工した実績があるなど、

幅広いニーズにお応えできる技術力がございます!

 

しかし高精度のスリット加工に適しているワイヤーカット放電加工ですが、

お客様のご要望によっては加工が難しいケースがあります。。。

 

3、ワイヤーカット放電加工の難点

ワイヤーカット放電加工の場合、

ワイヤー電極を通す0.1mm(最小の穴径です)のスタート穴が必要になります。

そのためスリット幅0.1mm以下の加工がしたい場合は、スタート穴が残ってしまいます。

(板の端から加工する場合は必要ありません。)

ナムテクノならスタート穴があると困る場合は、

ヒアリングや設計図より加工可能な方法をご提案することが出来ます。

 

4、難点を解消するナムテクノのスリット加工のご提案

スタート穴が残ってしまうと困る場合

この様なご要望に対して、加工方法をご提案し実際に収めた例をご紹介します。

 

スリット加工完成イメージ

<スリット加工完成図面>

 

例1:2つの金属をスリット加工後にくっつける

加工したい金属を2つにカットし、板の端からスリット加工をおこない、

加工後にくっつける方法をご提案しました。

例2:2枚の金属をスリット加工し重ね合わせる

2枚の金属にスリット加工をし、

重ね合わせることでスタート穴を塞ぐ方法をご提案しました。



 

 

一見、加工不可能と判断しがちなご依頼も、すぐに出来ないとお答えするのではなく、

これまでの経験と柔軟な発想力で難しいご依頼にも挑戦しています。

 

5、まとめ

スリット加工は様々な方法で加工が出来ますが、

金属の厚み0.5mm 〜1mm スリット幅0.05mmの様な精度が高いスリットが必要な場合は、

ワイヤーカット放電加工がおすすめです!

テスト加工やサンプル加工も承っております。

スリット加工のことならナムテクノにお任せください。

 

■ 主な取引先

  • 大手民間企業・研究機関
  • 大学等の教育機関
  • 大阪大学 鹿児島大学 
    滋賀県立大学 首都大学東京
  • 東京大学 名古屋大学 
    横浜国立大学 (50音順)